こんにちは、元祖サイゼリヤです。今回は12/15、WARP Shinjukuにて初来日が予定されているDarren Porterを紹介します。個人的に一番好きなトランスアーティストの一人です。
簡単な人物紹介
イギリス北東のシーハムに生まれたDarren Porterは、少年時代、クリスマスに小さなキーボードをもらったことをきっかけに、完全に独学で音楽を始めました。楽譜が読めないながらも着実にピアノの腕前を上達させ、また音楽制作にも取り組むようになりました。
当初はエレクトロニック音楽ではなく、ハンス・ジマーなどの影響を受けて映画音楽を制作していました。自主製作映画とかに楽曲を提供していたようです。
Darrenがトランスミュージックを作り始めたのは2008年のこと。翌2009年にはデビュー曲をリリースし、破竹の勢いで実績を伸ばしていきました。
Darrenは特に同業者のトランスプロデューサーから支持が厚く、WAO138?!からのリリースで有名なAllen Wattsやイタリアの女性DJであるAlessandra Ronconeらが彼から影響を受けたことを公言しています。その中でも特にAlessandra Ronconeは、彼の初ライブをブッキングした縁から彼に直接プロダクションを教わり、WAO138?!やFSOEといった名だたるレーベルからリリースするまでに至りました。
おすすめの曲
Darren Porter - Spellbound
まずはこちらを聴いていただきたい。2013年発表のこの曲は、「ピュア」と表現されるような爽やかなメロディーが、映画音楽で培ったプロダクションスキルによってアトモスフェリックなサウンドに乗せられた安らぎアップリフティング・トランスです。心地よくていつまでも聴いていられそう。…しかしDarren Porterという男の真の実力はまだ発揮されていなかったのです。
Darren Porter - Terraforming
音のボディビル大会全一
Spellboundから1年後の2014年にリリースされた曲。プレビューを再生するとまず耳に飛び込む鋭いキックとグロウルベースじみた凶悪な効果音、攻撃的なミッドベースとその奥にかすかに聞こえるクレイジーなアシッド、すべてに頭を強打されます。Spellbound譲りの美しいメロディ空間もさることながら、Darren Porterを真にトランス界のスターダムへと押し上げたのは、この異常発達した強力なキック&ベースサウンドなのです。いやSpellboundも噛ませ犬みたいにしちゃったけどメチャクチャ大好きですよ
以下、最強のダレポサウンドの数々をお楽しみください。
Aly & Fila feat. Arctic Moon - Daydream (Darren Porter Remix)
Aly & Filaのアルバム曲のリミックス。原曲のメロディーも相まって凄まじく壮大な哀愁空間が創造されています。
Darren Porter - Cause & Effect
増えたグロウル(?)とサビの勇壮なリフによってパワーが増しています。
Darren Porter - Deep Blue
2015年発表、代表作の一つ。映画音楽出身のダレポならではのストリングスをフィーチャーしたブレイクが美しい。縦横無尽に暴れ回るアシッドも勢い溢れています。あとブレイクに入るときキックのフィルターが閉じて段々フェードアウトしていくのに逆にパワー増してる感じして好きです。
Darren Porter - To Feel Again
個人的ダレポ空間美の頂点。サビ後半のリードの裏でよく聴くと鳴ってるプラックがツボ。あとこの曲は酸性極まるDarren Porter楽曲群の中でもアシッド成分が控えめでベースが聞き取りやすいのでローリングベースフェチの方は必聴です。
Sean Tyas & Darren Porter - Relentless
パワートランスの第一人者である、盟友のSean Tyasとのコラボ作品。強力なビートとキャッチーなリフが合わさり最強に見える
Sean Tyas & Darren Porter - The Potion
最強コラボ第2弾です。トレンドでありTyasの得意とするサイトランスの要素を持つこの曲はFSOEの公式Youtubeチャンネルの中でもかなり高い再生数を誇ります。
なお現在Sean Tyas & Darren Porterコラボ第3弾が制作中であることが明かされています。
もしかしたら来日時に聴けるかも…?
Darren Porter - Light Speed
明るくピュアなメロディーをエネルギッシュなサウンドに乗せたダレポ流ド直球140beats/mアップリフティングトランス。
Gouryella - Anahera (Darren Porter Remix)
現代の名曲Gouryella - Anaheraをリミックス。原曲のメロディーとこのサウンドが合わされば無敵です。未リリース。
Darren Porter - Inertia
2017あたりからしばらく作風を模索していたDarren Porterが10月、久しぶりにリリースしたオリジナルアップリフティングトランス。リバーブの濃いリードと躍動的なリフが生み出す音空間はダレポの新境地です。
4 Strings - Take Me Away (Darren Porter Remix)
youtu.be(2019/04/18 元々貼っていた動画が消されてたため差し替え)
こちらは往年のクラシック4 Strings - Take Me Awayのリミックス。Inertiaに先駆けて公開されたこのリミックスは、原曲の人気も相まって近年のダレポ楽曲群の中では圧倒的な人気を誇ります。未リリース。
続いてよりテックトランス色の強いダーティーな楽曲群を紹介していこうと思います。
Indecent Noise - Tremors (Darren Porter Remix)
テック方面ではパワー方向に振り切った、クレイジーなダレポサウンドを味わうことができます。この曲では部分によって様々な凶悪サウンドが詰め込まれています。
ReOrder & Darren Porter - The Void
チェコのReOrderとコラボした楽曲。超汚ったねぇSFXがイントロから鳴りまくっています。ダレポの強力なビートと、派手な効果音ひしめくドロップ、サビ後半ではReOrderの得意とする和音リードシンセが美しいアップリフト地帯もあるのでテック系初心者にもオススメです。
The Space Brthers & Mark Sherry - Let It Come (Darren Porter Remix)
ダレポサウンドの凶悪な面が100%味わえるテックリフティング。ドロップがヤバ過ぎて声出ました。
Darren Porter - Whiplash
よりテッキーでディープな曲。ブレイク→逆再生→100%低音ドロップ…の展開は鳥肌モノです。
おしまい
いかがでしたでしょうか。
Darren Porterに元から興味を持っていた方は、この記事が来日前の予習になっていればと思います。そもそも知らなかった方はこれで興味を持っていただけると幸いです。
最後に、今書いてるのが12/13で、来日に間に合わせるために突貫で仕上げたため途中から曲紹介が雑になってしまいました。ごめんなさい。