びっくりドンキー

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カレーは飲み物でなければ何であるか?

(この記事では基本的に、一般的なライスにかける前の状態のカレーが何なのかということについて考えていきます。そして、感覚で出た結論に後からそれっぽい理屈で肉付けする形で、決めつけモリモリで書いているので違うだろ!って所があったらコメント等でお知らせください。)

カレーは飲み物ってよく言うけど実際どうなんでしょうか。

たしかに今一度見てみるとカレーライスのライスない状態のカレーって液状部分が多くて、どちらかというとシチュー類に近い質感を持っている気がします。

しかし、考えてみてください。カレーは飲みません。

いやカレーをストローで飲む人もいますし実際私もこの間微妙に余ったカレーを処理するために飲んだんですけど、そういうのではなく、もっと一般的にカレーがどう扱われているかということです。例えば、お店でシチューが出てくるときとカレーが出てくるとき、シチューはそれ単体で出てくることも多いですが、カレーは大抵ライスの脇にかけられた状態か、そうでなくても、お店が「カレーにつけて/カレーをかけて食べるもの」と想定しているはずの何かが一緒について来ているはずです。お店によっては違うところもあるかもしれませんが、そういったモノは大体「カレーはライスやナンとかと一緒に食べるもの」という認識の裏を突いてユニークさを狙ったものだと思います。レトルト食品のパッケージ画像とかも同様に、カレーはライスにかかった写真が使われていることが一般的です。カレーをストローで飲む人も、そのスタイルが奇妙であるから話題になったのです。

こうすると、カレーは飲み物のような姿を持ちながら、他の食べ物と合わせることで食べ物として摂取されるという独特な形態の料理であることがわかります。ここまで考えて「調味料的なものでは?」とも思いましたが、カレーは量的にも料理の主役となる構成要素であるという点で調味料とも異なります。

ここで私には「ご飯のお供」という言葉が思い浮かびました。明太子や食べるラー油などのいわゆる「ご飯のお供」は食品でありながら卓上調味料的な性格が強く、こういった面ではかなりカレーに近い性質を持っていると言えます。しかし、料理の主役であるカレーに対して、「ごはんのお供」はあくまで文字通りご飯に付き従う存在であり、ご飯に対して使用する量も少ないです。なのでカレーを「ご飯のお供」と断じるのも違う気がします。

このように、カレーは分類することが非常に困難な、ユニークな性質を持った料理です。カレー飲み物論争に終わりは来るのでしょうか。