びっくりドンキー

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【DTM初~中級者向け】ブラックフライデーで買ったモノの感想(と注意点)

こんにちは、元祖サイゼリヤです。

 

先日11月29日は一大イベント・ブラックフライデーがありましたね!ブラックフライデーと言えば近年は国内でもいろんなところで取りざたされるようになりましたが、DTMをやっている方々にとっては音源などのDTMアイテムをディスカウント価格でゲットできる最も確実なチャンスのうち一つとしてより強く意識されるものだと思います。皆さん何か買われましたか?

 

ということで今回はわたくし元祖サイゼリヤが今年のブラックフライデーで買ったものを紹介したいと思います!なお今回買ったのはある程度DTMをやってる方だったらたぶん持っているような有名な製品ばかりなのでDTM初~中級者向けとしております。

 Fabfilter Pro-Q3

www.fabfilter.com

はいPro-Q!有料デジタルEQの代名詞ですね!チュートリアル動画とかで見たことある人も多いと思います。

特有の機能はその辺の記事の方が詳しいのでさておき、個人的な感想として、パッと見EQの形やスペアナが表示される一般的なDAW付属のEQとよく似ているんですが、やっぱり音が全然違います。いや1つの音にPro-Qと、例えばFruity Parametric EQを同じような設定で掛けても正直違いはよくわからない場合も多いんですが、それを他の音と一緒に鳴らしてみると違うな~ってなるんですよ!

例えば私は最初キックに使ってみたんですが、キック単体で鳴らしてる時には違いはあんま無くて、でもベースやパーカスとかといっしょに鳴らしたときに、FPEQだとなんか100Hz辺りがちょっと腫れてるみたいに変に盛り上がって聴こえるんですが、Pro-Qだと本当に自然!私好みのペタッ!てしててバチッ!ていう音になります。文字だけだと何のこっちゃってなるから実際に使ってほしいんだよな~~~~~~~~~~DAW付属のEQ使ってるんだけど音像があの人みたいにならない!って人におすすめです。

あとSupersawとかハットの高域を持ち上げるときにFruity Parametric EQだと望まぬシャリシャリ感が出ちゃうことも多いんですが、Pro-Qだといい感じに音の輪郭だけがハッキリ出てきてくれて好きです。でもジャンルとか場合によってはこの徹底したフラットさが物足りねぇ!ってなるときもあるんでしょうか。

日本一Tranceを作るのが上手い(当社比)男ことSpawnさん*1は「音作りならFL付属のEQ、帯域のカットとか目的ならPro-Q(うろ覚え)(意訳)」と仰っていました。

ArtsAcoustic Reverb

www.artsacoustic.comArtsAcoustic Reverbは若干古くて他の製品に押され気味感はあるんですが、トランス界では未だに誰もが使っていると言っても過言ではないリバーブです。

まず操作性がスゲェ良い!一般的なリバーブって正直使い方がよくわからないんですが、これはスゲェ視覚的に、シンセの音作りをする要領でADSR!EQ!みたいに扱えちゃいます

そして音が全然違う!DAW付属品との差はさっきのPro-Qよりも(違うエフェクトなのに同列に扱うのも変ですが)ハッキリとしています。私は今までFL付属のリバーブとか、あと前めっちゃ安かったEventide Blackholeとかを使っていたんですが、今まで使ってたリバーブは曲全体の音が増えると段々聞こえなくなって、音量を上げていくと結果めっちゃMuddyな音像になりがちだったんですが、アツアツアコースティックはミックスの中でもかなりハッキリと聞こえます。そしてリバーブ自体の存在感がかなり強いために掛け過ぎると原音がすげぇボヤけます!風呂リバーブっていう感覚初めて理解しました。このボヤけ方も「LかRのに寄せたいけど輪郭がハッキリしすぎて寄せすぎると違和感がある音にリリース短めのを掛ける」とかだと効果的かもしれません。

で!ここから注意事項です!私は購入する際に携帯のメールアドレスを使用してしまったんですが、そっちにライセンスコードの書かれたtxtファイルが送られてきて、ダウンロードして開いてみたらなぜかファイルの中身が空になってたんですよ。これはおかしいぞと思ってArtsAcousticのサポートに連絡してみたんですが、どうもArtsAcousticはサポートが機能してないらしい!道理でブラックフライデーセールじゃなくてスプリングセール2016やってるわけだ。これはマズいぞと一時PayPalに問い合わせて返金を要求する騒ぎになったんですが、PCでメール受け取り設定をしてPC側からtxtファイルを確認したら中身あったのでお金は無駄になってなかったし、返金要求は取り下げました(皆様その折は本当にお騒がせ致しました)。

というわけで皆様、ライセンスのファイルはPCから確認しましょう。あとやはりサポートは死んでるらしいので、本当に問題があった時はどうしようもないし互換性の問題もいずれ生じてくると思われるので、その辺が不安な方はAARを買うのはやめておいた方がいいと思います。代替品として、個人的には似たような系統の2CAudioのBreezeが良いかなーと思いますし実際悩んだんですが、BreezeはERの音がちょっと引っかかる気がするのと、あとやはりArtsAcoustic Reverbのほうが使い方が圧倒的に分かりやすいのでこっちにしました。こっちは永遠に続くスプリングセール2016で常に安いし

Freshly Squeezed Samples Dave Parkinson Trance Essentials

https://www.freshlysqueezedsamples.com/dave-parkinson-trance-essentials.html

 

こちらはサンプルパック!伝説のゴーストプロデューサーDave Parkinsonによる、トランス界の第一線で活躍する者はほぼ100%使っているという有名サンプルパックです。近年のトランスファンの皆さんも「スパパパドゥーン!」「ココココ!」というフィルや「ウェ♪」「エッ…クs…イー…イー…」というボーカルを聴いた事がある人がいるのではないでしょうか。

その特徴はまず「高い品質」!曲のアイデアが思い浮かばないときにサンプルを聴きながら展開を考えるとかそういうことができます。

そして「様々なサブジャンルに対応する幅広さ」!トランスを作らない方でも、例えばビッグルームとかEDM然としたものを作りたい方だったらVEC4の代わりに持っていて損はないと思われます。

さらに「圧倒的な大容量」!メチャクチャ助かるんですがこれに関しては注意しておいてほしい部分があって、FSSのサイトは特にセール期間中は極度に重いためダウンロードの失敗が起こりやすく、また購入した商品のダウンロード回数制限(20回)はたとえダウンロード失敗しようがカウントされるため、最悪の場合一回もダウンロードできずにお金だけが消えることもあり得る*2ます。それゆえ支払いのみをセール期間中に行い、ダウンロードは期間終了後に行うのがよさそうです。あと単純に使ってて音選びに時間がかかるという問題もあります

おわりに—音源選びに関して

今回のブラックフライデーなんですが、11月始め頃までは私はさほど差し迫って必要性を感じる物も無く、「スルーするか買っても1つぐらいかな…」と思っていたんですが、先述のSpawnさんとお話しした際に「有料で質の高いvstやサンプルは絶対に持っていた方が作品のクオリティの向上にもつながるし、持っていない時間がもったいない(うろ覚え)(意訳)」というようなことを言われていたのがきっかけで、その時に教えていただいたり元から少し目をつけていたプラグインのデモ版をいろいろ試してみたりしました。すると自分が持ってるのと全然違うのです。そのいくつかは明らかに自分のプロダクションに必要なものだと気が付きました。

DTM関連のアイテムについて、我々は「どうせ自分の耳じゃ違いなんてわからないから」と決めつけてスルーしがちですが、実際には自分の手元にあるものと比較して聴いてみるとYouTubeとかの使用例動画だとわからない明らかな違いがあったり、あと使い勝手が全然違うというケースもあるので、ちょっと気になるプラグインとかがあったらデモ版を落として一旦触ってみるのが一番大事だと思います。それで違いがわからなかったら買わなけりゃいいわけなので。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

*1:Spawnさんについてはそのうち紹介記事書きたいです

*2:一応FSS側もこの問題に気付いており、サポートに連絡すれば別のダウンロードリンクの提供などの救済措置を検討してくれるそうです。(Facebookより)