【DTM Tips】Gross Beat以外のFL付属プラグインで疑似サイドチェインをかける方法
こんにちは、元祖サイゼリヤです。
みなさんサイドチェインって何使われてますか?
FL Studioで四つ打ちを作ってらっしゃる方だとGross Beatを使って疑似サイドチェインをかけてらっしゃる方が多いと思うんですが、今回は他のFL付属プラグインで四つ打ち向けの疑似サイドチェイン掛ける方法を紹介していきたいと思います。
どうやるの?
今回使うのはこちらのFruity Love Philter。その名の通り本来はフィルターとして使うプラグインですね。
こちらをサイドチェインかけたいインサートに入れます。それでこれをどう使うかと言いますと、
まず上の画像の○のチェックを「OFF」につけてフィルターを外します*1。後の画像では付け忘れてますが気にしないでください。
で次に下段を見て、VOLのPATを選んでいることを確認して○のところにチェックを入れます。
したらこのように適当な図形を描いてください*2。画像の範囲で1/4小節分です。この際一番後ろの点は右下にある磁石マークをオンにするか、オフの状態でAltキーを押しながら設定するとカッチリ1/4小節分にできます。
そしたら今度は画像の○の部分をクリックして、青い下線の部分「Make all loop」をクリックします。
するとこのようにループの始点と終点が現れ、先に図形で描いたボリューム変化がループする状態となり、疑似サイドチェインとして使えるようになりました。(ついでにループの始点と終点のボリュームが合わせられました)。あとはお好みで細かい調整をしてできあがりです。できたらプリセット保存とかしておくと楽ですね。
Gross Beatでやる場合との比較
でもそもそもGross BeatsでできんのにFruity Love Philterでやる意味あんの?とお思いかもしれませんが、かなり大きいメリットがありまして、
・1/4小節分書けばそれを小節全体に適用できる
これに尽きます。
Gross Beatでサイドチェインを設定した時、あとで音量変化の曲線のカーブ率変えたくなって、でもそれ1拍×4回分を均等にやるのダルいな…LFOTool買おうかな…ってなりませんか?でもこの方法が分かってれば楽にできるのでわざわざそのためにそんなもの買う必要はないんです*3!
あとこのやり方ループの終点の位置の設定によって1/4小節以外、なんなら2小節以上とかでもできるんですよ(あんま長いと面倒臭いしふつうにボリュームオートメーション書いた方がいいと思いますが)
一方でデメリットもあるにはあって、
・Smart disableしたとき面倒臭い
メモリやCPU節約のためにSmart disable機能(プラグインを使用していない間に動かないようにする)を使うことがあると思うんですが、これやるとループの開始地点がおかしくなってプレビューを再生してるときにサイドチェインかかる位置があべこべになったりする*4ので、Switch Smart disable for all pluginsとかするとプレビューが使い物にならなくなります。この方法を採用する場合はSmart disableはプラグインひとつひとつ設定することになります。
・レイテンシがある(古いバージョン)
レイテンシがあって挿している場合と挿していない場合の発音タイミングが微妙に変わってくるので、例えばDryの音とWetの音を混ぜて使いたい場合とかうまくいきませんね。私はこういう場合観念してGross Beatのほう使ってます。
…と思っていたのですが、気がついたらレイテンシがなくなってました。知らない間にアプデで改善したのかもしれません。
一応改善前でもレイテンシをなくす方法はあって、右下のOVERSAMPLINGっていうところの数字をなくしてオーバーサンプリングレートをなくすとレイテンシゼロになります。よくわかんないけどなんか不安なのであんまやりませんでしたが…
(2020-6-30追記:この時はよくわからなかったんですがフィルターをONにするとレイテンシが発生するみたいです。そういう時はOVERSAMPLING値を0にするのが有効です。)
・再生していない間も作動し続ける
再生していない間もボリュームがぐねぐねし続けるので挿してから打ち込んだりするの嫌かもしれません
とまあ書き出してみたらデメリットの方が多くなってしまったんですが、メリットとして挙げた部分の楽さは個人的にはかなり大きいのでみなさんもぜひ試してみてくださいね☆それでは!