Diggy-MO' - BEWITCHED 全曲感想
Diggy-MO'及びSOUL'd OUTを初めて知ったのは中学生のころでした。
それまではJ-POPとかアニソンしか聴いてなかったんですけど、あるとき「ジョジョの奇妙な冒険」のMAD(今は多分削除された)でMagenta Magentaを耳にしたときに衝撃を受けて、小遣いもお年玉も全部使ってアルバムを買えるだけ揃えてしまいました。あとSticky 69でTeddyLoidを知ってそこからEDM→アップリフィティングトランス…と流れてきたり、当時の日本語ラップとかもここから聴くようになったので俺にとってすべての音楽の原点はSOUL'd OUTと言えますね。
そんなこんなで個人的に思い入れの強いアーティストでありますDiggy-MO'、今回は3/8に発売されたそのDiggy-MO'のアルバム「BEWITCHED」の感想を書いていきたいと思います。
1. KISSIN-TRO
ふたりの子供がアカペラでラップ?をするアルバムのイントロ。四行の短い詞なんですけどイノセンスが感じられて素敵です。でも最後の「ンーッ… マッ!」ていうのでTKGW様を思い出してしまった、訴訟
2. 先生、
フル聴くまではメガミックスに入ってる部分がHookで、音数が少ないディスキーな曲…と思ってたんですけどそれが実は1st Verseで、しかもイントロから首都高2に勝るとも劣らないきらびやかなサウンドだったので度肝を抜かれました。他の方の感想で見てなるほどと思ったんですけどちょっとメロが歌謡曲っぽいです。あと歌詞がド下ネタ。KISS-INTROのイノセンスはどこへ行ってしまった
正直まだこの曲の全体像を掴めていないので、時間をかけて聴きこんでいこうと思います。
3. SHOTTTTEQKILLA
Diggy楽曲の王道を征くポップでキャッチーな前半、ファンク的なノリを強調した後半と分かれています。前半は本当にismに入ってるような曲とタメを張れるレベルでキャッチーで大好き(語彙力の限界)
4. にこにこジョバンニ
曲目が発表されたときにめっちゃザワついてましたけど思い出してみたら「ノンシャランにゆけば」が出た時もこんな気分でした。
メガミックスが出た時も曲の全体像が想像できなくて二度ザワついたんですけど、蓋を開けてみるとビートなしでゆっくりラップするパートとEDM風のドロップに分かれている曲で…要するにメガミックスの内容が全てでした。ドロップによく聴くと笑い声が入ってたり、最後のドロップだけ三連符になってたり工夫が凝らされていて面白かったです。あと歌詞がやや下ネタからの一転攻勢。これだけストーリーが明確に描写されてる詞ってS.OのCLONE以来じゃないっすかね。
5. PTOLEMY
本作でも異質な空気の漂う怪作。もはや人智を超越した高速ラップと重低音際立つビート、高揚感のあるシンセサイザーのフレーズが印象的です。編曲に参加してるTaiki Fudanotsujiって方、検索したら「パンスト」のサントラが出てきたんですけどやっぱそういうクラブミュージック界隈出身の方なんですかね。
MVは割とイメージ通りなようななんか違うような…カメラワークのせいでしょうかね。
6. YOYOY
Blue WorldとかS.OのTwilight Twilight(と言われてるのは十中八九「幾千の夜」というフレーズのためでしょう)系のさわやかなポップ曲です。結構他の人の評判はいいけど個人的にはリズムの使い方がDiggyっぽくなくて微妙だと思いました。
7. GIRL MY
音数が少なくて、Jazz風になったBayside Serenadeみたいな感じのきれいなラブソングです。歌詞が下ネタじゃないのがかえって新鮮。サビのサックスがいい感じ。
8. ASTRONAUT feat. 大神:OHGA
エレクトロなビートにゴリゴリのラップが乗っかる曲です。Diggyって流行りのフローっぽいの出来たんですね。なんか最近またDiggyの声質が変わってきてパワフルなOHGAと軽快なDiggy、という風にhurttでコラボしたころより両者の違いがはっきりしてきている印象がありますね。
9. CLEOPATRA
前作のChristmas Dreamみたいなしっとりラブソングです。オフビートのラップが本当に自然にできていて、ASTRONAUTの抑揚の小さいフローといいこの人は無限のフローを持っているなと思いました。1分半、1ヴァースで終わってしまうのが惜しい、いつまでも聴いていられそうな心地よさがあります。
Hookを歌ってる方はJhena Annさんというらしいです。
10. SHE
さわやかなJazz。バンビの時とも違う、のびやかなファルセットの歌声が印象的です。しかしオシャレなサ店で流れても気づかないレベルのまごうことなきJazz(詳しい方から見たら少々違うところもあるかもしれませんけど)。Diggyってこういうジャンルど真ん中みたいな曲作るの初めてじゃないっすかね。あと歌詞にも対訳がついてたり異例尽くしですね。対訳は他の曲の歌詞を解読するときの指標にも使えそうですね。
11. 首都高2
タイトルの2は「the two of us」って意味だそうです。キッラキラのハウスチューン。今作でいわゆる「Diggy-MO'の王道」的なスタイルのラップが入ってるのってSHOTTTTEQKILLAとこれくらいじゃないですかね。ラスサビが急に途切れるのでビックリしました。
何か発見があり次第追記します。
今月買った曲 -2017年3月-
1. Diggy-MO' - BEWITCHED
元SOUL'd OUTのMain MC、Diggy-MO'の新譜です。別の記事で詳しく紹介してます
2. Aly & Fila X Luke Bond & Audrey Gallagher - Million Voices
去年の曲です。
Aly & Filaの得意とする、透明感溢れるアップリフティングトランスです。ブレイク明けのpluckが眩しいですね。
3. UCast & George Kamelon - Jump
一昨年の曲です。
UCastらしいバリバリベースとトランシーなリードシンセが炸裂するテックトランスです。フロアこわれる
4. banvox - Occasion
みんな大好きbanvox大先生の曲です。ひとつながりのベースが印象的。
カップリングには「パンスト」のサウンドトラックで有名なTeddyLoidによるRemixも入っていて、両者の攻撃的なサウンドという共通点、強烈な個性を持つbanvoxと器用になんでもできるTeddyの対照的な点がよくわかります。
5. Mecanika - WWM
フューチャーベース曲です。
まず聴いてみてください。突然ですがこの曲を作ったのどんな人だと思いますか?
滋賀在住の現役高校生トラックメイカー。 2015年5月頃から作曲を初め、現在公開している楽曲は20曲以上。 翌年6月には、omoidelabelよりリリースされた 「ミズイロノヒ - マドロミプラネット」のリミックスを手がける。 オリジナル曲では、Instrumentalだけでなく、 自身がボーカルとなった「vision de Pigeon」を公開し、”電子音楽”をベースとした様々なジャンルの楽曲制作に幅広く挑戦している。 また、2017年からはクラブイベントに出演するなど、楽曲制作以外の音楽活動にも精力的に取り組んでいる。
以上がこの曲を制作されたメカニカさんのプロフィールです。高校生ですよ高校生。信じられますか?俺は最初海外の大物プロデューサーだと思いました。
魅力的なサウンドは年齢を抜きにしてもかなり高い水準にありますし、我々DTMerの心を全力で—もしかしたら赤子の手をひねる様に—折りにかかってきています。彼ら若手によるシーンの征圧はすぐそこまで迫っているでしょう。
あとWWMはフリーダウンロードなので皆さんぜひダウンロードしてください。
今月買った曲 -2017年2月-
2月中に買った曲を紹介しようと思います。旧譜中心です
1. James Dymond - Show The World
昨年末リリースされた曲です。つい最近iTunesで買えるようになりました
James Dymondは前からサイケトランスのベースを取り入れた(けど根本的にはアップリフティングな)曲を作ってたんですけど今回ついにサイケを前面に出してきました。サイケベースと目が覚めるような美メロでブリブリUpliftedになれます。
2. UCast & Magnus - Echo
今年始リリースされた曲です。つい最近iTunesで買えるようになりました
ゴリゴリのベースで御馴染UCastさんにしては珍しい?(よく知らない)爽やかでエモいPluckのメロディーを前面に押し出した曲です。と思いきやサビで低音部がめっちゃ主張してて笑いました
3. Arctic Moon - Cyberpunk
こっちは結構最近のリリースです
こういうのなんていうジャンルか知らないんです。教えてください。
強靭なキックとアタックが強くサイドチェインコンプの効いたリードの不安定さが癖になります。
4. UCast - Gearbox
旧譜です。
さっきの曲とは反対にゴリゴリバキバキのベースでUpliftするタイプの曲です。冷たいメロディーもトランスらしくて良いです
5. Madeon - Technicolorなど
これで知りました
序盤の楽しく踊れるコンプレクストロパート、曲が進むごとに哀愁を増していくメロディーとコード、ストーリーを感じさせる美しい展開とこれでもかと魅力が詰まっています。
ついでにIcarusとかMadeonの他のシングルも買いました。
6. BUMP OF CHICKEN - Orbital Period
大人気ロックバンドの5thアルバムです。
激しい曲から綺麗な曲までバリエーション豊かなアルバムです。編曲が意外と緻密にされていて侮れないなと思いました。
付属の絵本とアルバムの内容は直接的な関係はないですが、歌詞に登場する小道具(箱を積み重ねた塔、十字架(墓標)など)が登場してニヤッとしました
flybyのサビが好きです。
7. Getty - Kick It Out
iTunesで買えるのつい最近知りました
とにかく頭が悪い、それが最高
今月買った曲は以上となります
このシリーズで紹介してるやつは特に何か書いてない限りイイと思った曲のみだからみなさんもチェックしてみてください
ブログ開設しました。
長文書きたいとき使うと思うのでよろしくお願いします。